1965年の「松前丸」から現在に至るまで

当社の船舶管理業務の歴史は1965年に日本郵船株式会社が保有していた木材専用船「松前丸」の管理業務を引き受けた時に始まります。
現在では日本郵船グループにおける船舶管理業務の中核をなす会社として、日本郵船やそのグループ会社が保有するばら積み船、自動車運搬船、木材チップ専用船など様々な船種の船舶管理を行い、またいくつかの第三者船主からもその保有船の管理を委託されております。
現在の管理船の合計隻数は70隻を超え、船舶管理業務においては本邦有数の歴史と規模を誇ります。

船舶管理部門 集合写真

船舶管理業務とは、船主の委託を受けて船舶の管理業務を行うことで、その本質は船主からお預かりした大切な船舶を常に安全かつ経済的な運航状態に維持することです。その主な業務は以下のとおりです。

  1. 本船の船籍国および寄港国の法律の遵守、またISMコード(国際安全管理規制)の遵守
  2. 訓練された良質な乗組員の配乗
  3. 良質かつコスト競争力のある整備計画の策定と実行
  4. 不測の事態に備えた船体保険やP&I保険の手配

当社では上記業務の達成のため優秀な海上スタッフと、豊富な知識と経験を有する陸上スタッフによるチームワークで高品質な船舶管理サービスを提供しています。

船舶の安全運航を達成するためには、荒天や機器トラブルに適切に対応することはもちろんのこと、万が一海難に遭遇した場合には被害を最小限に留めるため迅速に対処する高度な専門知識が要求されます。このため当社の海上スタッフは乗船勤務や幅広い研修を通じて常に最新の知識と技術を身につけています。

また現在では外航船舶の運航にはフィリピン人船員が世界的に重要な役割をしめており、当社では優秀なフィリピン人船員を安定的に確保するため、フィリピン共和国で船員の手配業務を行うISLAND OVERSEAS TRANSPORT CORPORATIONに出資し、強い関係を築いております。当社管理船に乗船するフィリピン人船員には日本郵船の高い基準の訓練を実施することにより安全運航に寄与しています。

当社ではなによりもまず船舶の安全運航と環境対策への取り組みを最優先の課題とし、生産性の向上によるコスト削減により、今後とも高品質でコスト競争力のある船舶管理サービスを提供していきます。

船舶管理部門 入港作業風景
船舶管理部門 氷海航行